チケット大量購入は違法?EXILEチケット事件から考えるチケット転売のリスク!
2016年9月に、アイドルグループ「嵐」のチケットを転売したとして、25才の女性が逮捕されたことは記憶に新しいですが、この度、「EXILE」チケットを転売目的で大量購入したとして、23才のアルバイトの男性が逮捕されました。
同じ話に思えますが、今回は転売目的の購入という容疑で逮捕されています。
チケットは大量に購入するだけでも違法となるのでしょうか?
EXILEチケット転売事件から考えてみました。
逮捕の経緯
この事件の容疑は、昨年の6月20日、東京ドームで開かれるコンサートチケット98枚を、コンビニで転売を目的として約130万円で購入したことです。
容疑者はEXILEのファンクラブに48口分も入会しており、多数のチケットはこのファンクラブの先行予約枠を使い入手したようです。
昨年9月15日のEXILEコンサートの当日に、不正なチケット受け渡しを警備員が見つけ、警察がそのチケットを確認したところ、今回の容疑者が購入したものと判明し、今回の逮捕に至りました。
本人は、自分が良い席でコンサートをみる為に大量に買ったと、容疑を否定しているようです。
チケット大量購入は違法?
違法となるのは、いわゆる「ダフ屋」行為ですが、以下のうち1つでも該当すれば当てはまります。
つまり、今回の容疑は1つめの項目にあてはまる為違法となります。
1. 転売目的でチケットを公の場で購入
2. 公衆の場で、チケットを他社へ転売
チケット転売や転売目的での購入の罰則は?
EXILEチケット事件の容疑者の銀行口座では、2014年7月から今年1月の約半年の間にチケット転売会社から約2千万円もの振り込みが確認されたとのことです。
こんなに儲けられるのか!と驚いた方も多いでしょう。
チケットの転売は利益率が高い事で有名な為、副業として行うサラリーマンがいますが、先に述べた通り、「ダフ屋」行為と見做されるチケット転売や転売目的の購入は違法になります。
このダフ屋行為は、多くの都道府県において「迷惑防止条例」で禁止されており、違反した場合は刑事罰の対象となり、以下の通り罰金や罰則が課せられます。
法定刑は「六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金」で
常習として行った場合は、「一年以下の懲役又は百万円以下の罰金」です。
チケット転売のリスク
チケット転売は副業や本業でおこなっている方がいる一方で、本当にコンサートに行きたくてチケットを買ったのに都合が悪くなり、泣く泣く転売せざるを得なくなったという方もいるでしょう。
そんな方もチケットを転売してはいけないかというと、そうではありません。
ヤフオクでチケットがよく売られていますが、その全てが犯罪行為とは考えられません。しかし、以下の行為はダフ屋行為と見做さされる可能性があるので注意が必要です。
1. 多数出品した場合
2. 購入価格より高額で出品した場合
まとめ
チケットは大量購入するだけでも逮捕される可能性がありますので、副業としてのチケット転売はおすすめできません。
チケットを営利目的ではなく、インターネットでのオークションサイト等で転売する際は、「初めからいくつもりで購入したチケット」、「双方が納得できる、常識範囲内の値段」という事が明らかであることを心掛ける事が重要です。
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