発達障害で仕事支援が必要な人は増えている?
昨今、メディアでよく取り上げられている発達障害ですが、過去から発達障害者数が増えたのでしょうか?
発達障害者数は増加している?
少し前のデータになりますが、2012年に文部科学省が小中学校の通常のクラスで、発達障害が疑われる児童の割合を調査したところ 6.5% という結果でした。
そして、その10年前の2002年ではどうだったかというと、発達障害が疑われる児童の割合は 6.3% でした。
つまり、発達障害を持っていると思われる児童の数は、昔から殆ど変わっていないと言えます。
ではなぜ発達障害者数の増加が注目されることになったのでしょうか?
発達障害数の増加が感じられるようになったのは、世の中の発達障害への注目度が上がり、自分や周りの方の発達障害の特性に気付く方が増加したからだと考えられます。
特に大人の発達障害者については、仕事についての支援情報等が増えている事から、最近では広く世間に浸透してきています。
発達障害者へのサポート
大人の発達障害者は、これまでも現在と同様の割合で職場にいました。そう聞くと、
「今まではどのようにサポートされていたの?」
という疑問を持たれるかもしれません。
近年、職場や学校での発達障害者の支援が話題になっており、サポート体制が整いつつありますが、今までは、発達障害があったとしても、障害者本人も職場の方も気付かなかった場合が殆どであったと考えられています。
つまり、障害を持った方もその特性に気付かずに、一般社員と同じ指導や教育を受けており、特別なサポートは受けていませんでした。
企業に経済的な余裕があった時は上記の方法で対応できるかもしれませんが、現在は厳しい経済情勢の影響で、企業側に発達障害者を受け入れる余裕が無くなってきております。
この様な背景から、発達障害者の受け入れにつき、医療機関や公的機関によるサポートが期待されています。
まとめ
発達障害者の増加背景として、以下の3点が考えられます。
- 発達障害が認知され、自覚する方が増加
- 成果主義で職場に疲れが見られる
- コミュニケーション能力が必要とされる仕事の増加
以前まであまり認識されていなかった発達障害について、理解や支援の幅が広がっていくことを期待しています。
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