大人の発達障害の支援・相談のための当事者会とは?
近年、「大人の発達障害」という概念が広まっており、広汎性発達障害やADHDの方は、100人中2~3人はいると考えられてます。
周囲の方の理解を得て、うまく生きられる人もいますが、そんな方ばかりではありません。
大人の発達障害に悩んでいる方のための支援や相談の場として注目されている当事者会について纏めました。
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目次
当事者会とは
当事者会とは同じ悩みを持った人たちが集まり、支え合う会のことです。
この会は、「当事者会」という呼び方の他に、「ピアサポート」、「自助グループ」、「セルフヘルプグループ」、「患者会」等といった様々な呼び方があります。
実は、当事者会の起源はアメリカにあります。アルコール依存症の人たちが、同じ問題で苦しみ悩んでいる人同士で集まり、支え合うという動きから始まりました。
当事者会は、その問題の専門家に会の運営を任せないで、あくまで当事者たちが独立して運営しているという事が特徴です。
当事者会の種類
当事者会には、ADHDやADDなどの注意欠陥(多動)障害、高機能自閉症などの自閉症スペクトラム障害、アスペルガー等を対象とした、様々な会があります。
又、当事者会には様々なタイプがあり
、大きくは以下のように分かれます。
- 「サロン・傾聴型」
- 「テーマディスカッション・グループワーク型」
- 「お楽しみ会型」
当事者会は、どれも同じではなく夫々とても個性的ですので、あなたに合ったタイプの当事者会を見つけましょう。
当事者会の参加者
当事者の参加者としては、男性が過半数という団体が多く、その中でも特に30~40代の男性が多い、約4割の団体では女性比率が20%以下という事が調査で分かりました。
当事者会を始めたきっかけ
当事者会の運営者がこの会を始めようと思ったきっかけは以下の通りです。
- 「苦労や悩みの共有」(86%)
- 「当事者同士のつながり(64%)
- 「社会資源の不足」(58%)
大人の発達障害者に必要な支援
当事者会に大人の発達障害者に必要な支援について確認したところ、
85%の団体は「就労支援」
82%の団体は「当事者会」
を挙げました。
大人の発達障害者は、仕事が思うように出来ず、転職を何度もするなど、働きたくても働けないという問題がある事が明らかになりました。
又、当事者会についても、運営を継続するための支援が重要である事が分かりました。
当事者会の調査
上記の内容は当事者会についた調査で明らかになりました。
日本に「大人の発達障害当事者会」がいくつあり、どの様な活動をしているか、大人の当事者がどのような問題を抱えているか、当事者会は社会的資源のリソースになっているのかといった点につき確認する為、調査は行われました。
調査は厚労省障害者総合福祉推進事業として、一般社団法人の「発達・精神サポートネットワーク」が実施。
当事者会の探し方
当事者会をお探しの方は、各地域にある「発達障害支援センター」に連絡すれば、その地域の当事者会についての情報が得られます。
各地域の発達障害者支援センターについての情報は発達障害情報・支援センターのホームページで探せますのでご確認下さい。
発達障害者支援センターとは、発達障害児(者)へのトータルサポートを行うことを目的とした専門的な機関です。
運営は、都道府県や指定都市が自ら、又は、知事等から指定された、社会福祉法人や、特定非営利活動法人などが行なっています。
まとめ
大人の発達障害について、誰にも相談が出来ず困っている方がいると思いますが、当事者会は匿名での参加者が可能なところもありますので、是非利用して頂きたいと思います。
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