知らないと転職に失敗!大切な3つのお金の話

仕事を辞めるぞ!と考えられたあなた。生活に困るような状況で転職活動をすると、金銭的な焦りから、納得のいかないまま再就職先を決めてしまうという事になりかねませんので、転職前にお金の事はしっかり考えましょう。

転職前に考えるべき3つのお金

転職前には次の3つのお金についての確認は必須です。

退職時の貯蓄

まず退職時にどれくらいの蓄えがあるかを知りましょう。預貯金に加え、株式や積立保険金額等、現金化できる資産はすべて計算してみましょう。

参考までに、金融広報中央委員会の資料によると、30代の平均貯蓄額は379万円で、中央値では200万円との事ですが、あなたの場合は如何でしょう?

退職金の金額

次に把握すべきは退職金です。多くの場合は勤続10年未満での退職金はあまりあてにはなりません。5万円から多くても100万円程度でしょう。なかには退職金を給料に上乗せして支給している会社もあり、そうしたところではもちろん退職金は支給されません。あなたの会社の就業規則を確認しておきましょう。

こうして求めた貯蓄などの資産と退職金が、あなたの当面の生活資金になります。

失業保険の金額

3つ目は失業保険です。正確には「雇用保険の失業給付」というのですが、失業すなわち再就職までの期間の生活をある程度保障してくれるものです。ただし、最近は失業者数の増加の為、制度自体が危機におちいっており、それに対し「保険料の増額と給付の減額」という対策が取られていることは、ニュースで報じられている通りです。それはそれとして、一体いくら支給されるものなのか考えてみましょう。

失業保険をもらう3つの条件

失業保険の金額の前に、先ずは失業保険がもらえるのかを確認しましょう。失業保険をもらうために三つの条件があります。

雇用保険の加入

一つ目は雇用保険に加入していたこと。退職前の1年間に6カ月以上の加入期間が必要です。

失業と働く意思

二つ目は失業していること。実は失業保険は会社を辞めただけでは失業状態とは認められません。仕事をしていなくて、かつ、仕事をする意思がないとだめです。その上、実際仕事ができる環境にないといけません。ご家庭の事情や身体的な状態により、仕事ができない場合だと、失業とは認められないのです。

ハローワークで求職手続き

三つ目は公共職業安定所(ハローワーク)で求職の手続きを行っていることが必要です。

失業保険額や給付開始時期は?

失業保険額は資格(条件)によって多様性があります。先に述べたように、行政として「給付を減らす」方向にあり、2001年の法改正では「ある種の失業者」への給付金額が大きく引き下げられました。

この「ある種の失業者」とはどういった人のことでしょうか? それは自己都合の退職者です。

リストラや倒産など、自身の責任とは違い会社の都合で退職することとなった「特定受給資格者(会社都合退職者)」以外の方々のことで、個人の意思で転職される方々の大部分が、この自己都合退職者に振り分けられます。そして、自己都合と会社都合では、手に入る失業保険の合計額に大きく違いが出ます。

例えば、30歳以上60歳未満で被保険者期間(仕事していた期間)が5年以上の場合は、会社都合の退職者は自己都合退職者の3倍という保険金を手に入れる事となります。

更には、自己都合退職者の場合には給付の開始時期が、退職してから約3カ月後となるのです。 会社都合退職者の場合は、手続後の7日間の待期期間を過ぎれば給付が開始するのですが、自己都合退職者は、7日間+3カ月も待たされてしまうのです。自分が好きで退職したのだから何とかするでしょう? という事でしょう。倒産の場合は転職の準備期間がないという理由で支給が早いです。しかし、個人の意思で退職したとしても、就業条件がものすごく悪い場合なら、会社都合の「特定受給資格者」に認められる可能性もありますので、詳しくはハローワークに確認が必要です。

具体的な給付金額ですが、失業保険金額は、退職時の給料と年齢によって決定する「基本手当日額」と、年齢と被保険者期間によって決定する「所定給付日数」により算出されます。30歳未満で自己都合退職の場合、給料の約70 %を約3カ月分給付されると考えればおよそ間違いはないでしょう。

まとめ

失業保険の給付開始まで預貯金と退職金で食いつながなければなりませんが大丈夫でしょうか?

大丈夫か判断するためには、自分の生活の維持費を計算する必要があります。そうすると、あなたがどのぐらいの期間失業していられるか分かります。1年はもちますか?

この期間内に再就職先が見つからない場合、生活は破たんしてしまいます。

以上の通り、退職してから職を探すようでは、大きなお金の心配がつきまといます。そんな状況を避ける為にも、自己都合での転職を考えられている方は、事前に転職サイトや転職エージェントで職を探しておくことがお勧めです。

又、会社の業績が傾いた時や、倒産での解雇も今のご時世は珍しい話ではありませんので、会社の先行きに不安を感じていらっしゃるのであれば、事前に今後の職の目処付けだけでも行っておく事をお勧めします。 あなたが20~30歳ぐらいであればマイナビエージェント への登録がお勧めです。登録は無料ですので、転職を迷われている方は一先ず登録されてもいいでしょう。

万一、職がないという状況になっても、少しは自分でお金を生み出せるという状況になっていれば不安は大きく軽減されると考えますので、転職活動と並行して、ご自分にあった副業についても検討してもよいでしょう。

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